新着法令情報
【税務】2025年6月1日より、電子インボイス上の新たな記号に関する規定が施行
2025/06/26
通達第32/2025/TT-BTC号の第5条第1項および第2項により、電子インボイス上に表示される記号*やインボイスの写しの名称に関する規定が変更される。詳細は以下の通りである。
■インボイス上の記号:インボイスの種類および内容を判明するため、インボイス上の記号がついている。
例:「1C22TAA」
・最初の文字(“1”)は様式記号であり、インボイスの種類を反映する。
・追加6文字の“C22TAA”は内容記号であり、インボイスの内容(税務当局のコードの有無、発行年度、使用目的など)を反映する。
・なお、税務当局が発行した紙インボイス(限定されたケースのみで使用)には、別のパターンが使用される。
■ インボイス上の様式記号について、新たなインボイスの種類を判別するために3つの新しい様式記号(7、8、9)が追加された。
・様式記号「7」:電子商取引(Ecommerce)インボイス
・様式記号「8」:VATインボイスと税金・手数料の領収書が統合されたインボイス
・様式記号「9」:売上インボイスと税金・手数料の領収書が統合されたインボイス
■ 電子インボイスの内容記号について、電子商取引のインボイスを明確に区別し、オンライン取引の管理を円滑に実施するため、「X」という記号が新たに追加された。
■ 税務当局が発行した紙のインボイスに対する、従来の11文字のパターン使用することを明記した。特に税務当局が発行した切手・チケット・カードの場合には、最初の3文字により、「VATインボイス」なのか「売上インボイス」なのかを識別できる運用にすることが定められた。
本改正は電子商取引を営む企業に主に影響があるため、自社のビジネスの電子商取引への該当性を確認し、該当する場合には経理スタッフへ本改正について通知し、適切なインボイスが発行される体制を整備いただきたい。